巨人菅野、粘投125球で8勝「複雑な登板でした」

巨人対ヤクルト ユニホームの背中部分の色が変わって見えるほどの大量の汗をかきながら力投する巨人菅野(撮影・足立雅史)

<巨人8-5ヤクルト>◇22日◇東京ドーム

 巨人先発の菅野智之投手(28)が、6回125球7安打2失点と苦しみながら、8勝目を手にした。

 立ち上がりから制球を乱した。初回1死からヤクルト青木、川端に連打、バレンティンに四球で1死満塁とピンチを招いた。それでも雄平、坂口を打ち取り、32球を要したが、無失点で切り抜けた。

 2回から4回まで先頭打者を出塁させたが、失点は4回に西浦に打たれた2点本塁打のみ。打線の援護に背中を押されながら、6回まで試合をつくった。「粘ったと言えば粘ったし、自分の中でもよく2点に収まったなと。複雑な登板でした。それでも(小林)誠司とうまく話し合って、本当にぎりぎりではありますけど、いい組み立てができた」と登板を振り返り「先発にとって勝ち星はこの上ないご褒美。これからもこういう試合が、もしかしたらあるかもしれない。今日の経験を生かして、粘って勝ちをつけてもらえるようなピッチングをしていきたい」とリーグ再開初戦の勝利を喜び、先を見据えた。