鈴木誠也「こういう時しか狙えない」待望の球宴1号

全パ対全セ 2回表全セ1死、中越え本塁打を放ち、中崎(左)に迎えられ笑顔でタッチを交わす鈴木(撮影・加藤哉)

<マイナビオールスターゲーム2018:全パ7-6全セ>◇第1戦◇13日◇京セラドーム大阪

 全セの広島鈴木が待望の球宴1号を放ち、敢闘選手賞に選ばれた。2回1死で西武菊池の直球をバックスクリーン右への特大ソロ。「うれしい。いい感触だった。長打狙いは頭に入れていた。一流の方が集まる最高の舞台。1本打てて、いい思い出になった」。3年連続3度目の選出。「本塁打を打ってみたい」と宣言して臨んでいた。

 対戦したい投手に菊池を挙げていた。昨年も球宴で左翼二塁打を放っていた。「今年も対戦できれば、思い切って速い真っすぐを狙っていきたい」。これも描いた通りだった。

 赤ヘル打線の4番に君臨。豪快なイメージがあるが、シーズン中は「本塁打はほとんど狙わない」とチーム打撃に徹する。だが球宴は特別。「こういう時しか狙えない」と自我を解放した。今日14日のホームランダービーにも「このイメージでいきたい」と勢いがついた。【大池和幸】