ヤクルト上田剛史、敗戦も努力の成果で意地の適時打

阪神対ヤクルト 11回表ヤクルト1死三塁、上田は右翼前に適時打を放つ(撮影・加藤哉)

<阪神10-9ヤクルト>◇4日◇京セラドーム大阪

 途中出場のヤクルト上田剛史外野手が、勝負強さを見せた。9回2死二塁で青木の代走で出場。そのまま中堅へ入って迎えた延長11回1死三塁。阪神桑原の直球を詰まりながらも中前に落とした。一時は勝ち越しとなる一打にも、その裏に逆転サヨナラ負け。「びびらず自分のスイングをしようと思っていた」と、厳しい表情で語った。

 積み重ねてきた努力が実った。出場機会に恵まれなくても、早出特打を続けた。休日も神宮室内に顔を出すことも、しばしば。「いつも練習をしてきたという自信を持っていった。琢朗さん(石井琢打撃コーチ)にも自分を信じて思い切ってと言われていた」。試合には敗れたが、与えられたチャンスを必死でものにした。