広島菊池2番復帰弾「やるしかない」最短8日M点灯

DeNA対広島 3回表広島1死、菊池は右越えソロ本塁打を放つ(撮影・滝沢徹郎)

<DeNA5-6広島>◇5日◇横浜

 3本のアーチを描いた広島打線が延長10回、併殺崩れで決勝点を奪った。豪快かつ繊細に、泥臭く勝利をつかんだ。貯金は今季最多タイの18とし、優勝マジックは最短で8日にともる。

 広島打線を勢いづけたのは、2番に復帰した菊池だ。1回に中前打を放つと、1点リードの3回には外寄りの低め真っすぐをコースに逆らわずに右翼席まで運んだ。5回にも左翼フェンス直撃の二塁打。9回には2死二塁からパットンの低めスライダーをバットの先で拾って中前へ運び、追加点をもたらした。

 前日は672日ぶりに2番以外でのスタメンとなった。わずか1試合で2番に返り咲き、今季初の4安打にも満足感はない。「今日だけでは意味がない。続けていかないと。(シーズン)序盤はずっとチームに迷惑をかけた。やるしかない」。勝っても表情は厳しいままだった。

 緒方監督は「中心選手だし、引っ張ってもらう」と菊池への揺るがぬ信頼を口にした。二塁のポジションは聖域だが、今後も打順の入れ替えは考えられる。「(何番でも)やることは変わらない。自分がやるべきことをその日その日でやっていくだけ」。打線の潤滑油にも、得点源にもなれる菊池の復調がチームの勢いを加速させる。【前原淳】