<日本ハム6-9ソフトバンク>◇22日◇東京ドーム
日本ハム清宮幸太郎内野手(19)が2試合連続本塁打を放った。2点を追う6回1死一、二塁、ソフトバンク・バンデンハークの外角高めの速球を捉え、一時逆転となる3号3ランを右翼席にぶち込んだ。終盤に逆転され、決勝アーチとはならなかったが、栗山英樹監督(57)が本塁打を期待して前日21日に2軍から昇格させたシナリオ通りの2戦連発。信は力なり!
清宮が魅力を最大限に発揮した。2点を追う6回1死一、二塁。バンデンハークの147キロの直球を捉えた。「完璧でした。どんなコースだったのか覚えていないです。無心でした」。外角高めの真っすぐを右翼席中段へ運んだ。一時逆転となる3号3ラン。2戦連発のアーチに東京ドームは歓喜のるつぼと化した。ベンチに戻って連夜のキヨダンスも、心なしか首も腰も大きく振っていた。
成長した姿を結果で示した。初回の第1打席。ナックルカーブ2球で追い込まれ、カウント1-2で迎えた4球目、150キロ直球で空振り三振だった。逆転弾を放った場面も、ナックルカーブ2球を見逃して1ボール2ストライクからの4球目。「(同じ攻められ方は)頭にありました」。空振りした真っすぐを仕留め、最高のリベンジ劇に成功。5月の初昇格時に壁となった1軍レベルの直球、配球への対応力の進化を感じさせた。
まるで夏の甲子園が終わるのを待っていたかのように存在感を発揮し始めた。春夏連覇を果たした大阪桐蔭の藤原には「おめでとう」と、連絡をしたという。昨年のU18代表でチームメートだった後輩を「頼もしくなった。1年たって最上級生にもなって、人としても、プレーヤーとしても成長しているんじゃないかと思います」。清宮にとっても、刺激的な活躍は発奮材料となった。
優勝争いに加わるチームの中で、底知れないポテンシャルも引き出されている。「こういう時期に呼ばれた。ああいうところで仕事をする期待を込められて1軍に上がったと思うので」と、覚悟を持つ19歳は平然と答える。「自分のポイントで、しっかり打てている」と手応えもある。栗山監督からは「チームを勝たせる選手になれ」と言われている。チームは痛恨の逆転負けで今季2度目の4連敗。「勝つことが大事。そこだけに集中して、また明日もやります」。次こそは、チームを救うアーチを描きたい。【木下大輔】