苫小牧駒大ドロー発進 エース離脱も負けられない

苫小牧駒大の岡本は11回1/3、185球の粘投を見せる(撮影・中島洋尚)

<北海道6大学野球:苫小牧駒大4-4北海道教大旭川>◇26日◇第1節◇とましんスタジアム

苫小牧駒大は4-4で北海道教大旭川と引き分けた。延長12回裏2死満塁から向山阿良大三塁手(3年=札幌第一)が中前に同点の2点適時打。何とか追いついたが、春覇者の秋は厳しいスタートとなった。

19日の練習試合で最速154キロ右腕、伊藤大海(2年=駒大苫小牧)が左足首を骨折した。急きょ開幕戦を任された右腕、岡本凜典(3年=札幌大谷)は「自分しかいない」と11回1/3を185球、4失点と試合を作った。高校ではライバルとしてしのぎを削った同期の離脱に「(明治)神宮(大会、11月9日から)まで行けば伊藤も登板できるかもしれない。負けられなかった」。土壇場で同点打の向山も「伊藤がいないと弱いとは、絶対言われたくなかった。打つことしか頭になかった」と振り返る。春秋連続の全国へ、今日27日、北海道教大旭川との第2戦に臨む。