阪神俊介、今永キラーだ 片岡コーチの信頼に応えた

阪神対DeNA 5回裏、俊介は右前適時打を放つ(撮影・上山淳一)

<阪神12-3DeNA>◇2日◇甲子園

阪神俊介が、今季初の猛打賞&プロ初の5打点の大活躍で連勝に大きく貢献した。3回に2点を先取し、なお2死満塁のチャンス。今永の外角低めの変化球に食らいついた打球は右翼前に落ちるとイレギュラーし、ソトのグラブをはじいて右翼線側へ転がった。ラッキーな走者一掃の三塁打で勝利をグッと引き寄せた。

「次につなごうと。得点圏でしたし、ああいう形になって良かったですね」

5点リードの5回にも右前適時打で1点を追加。6回にも内野ゴロの間に三塁走者の陽川を迎え入れ、合計5得点を生み出した。「全然活躍できてなかったですし、情けないだけで。それが今日少しでも出せたので、それは良かったです」と会心だ。

片岡ヘッド兼打撃コーチの構想がズバリ的中した。今季、今永との対戦成績は5打数3安打と好相性だったこともあり、スタメン起用を指揮官に打診。金本監督は「俊介は片岡コーチの強引なご推薦がありましてね(笑い)。本当に片岡に感謝というか、よくぞ推してくれた」と笑顔。指揮官は俊介の活躍に「大きいと言いますか、あれで完全に主導権を握れましたので。本当に、いい働きをしてくれました」と絶賛した。今季途中、1度不振により2軍へ降格。再びはい上がってきた男が、存在感を出した。【古財稜明】