中日田島が大誤算「問題はこっち来てからだ」森監督

ヤクルト対中日 9回裏、降板する中日田島(撮影・足立雅史)

<ヤクルト12-9中日>◇4日◇神宮

9回の6点リードが、まさかのサヨナラ逆転負けになった。9回にこの日、出場選手登録されたばかりの田島慎二投手(28)を投入したのが大誤算。

先頭西浦に四球を出すと、代打武内に2ランを被弾。1死を取ったが、そこから3連打でで4失点。バトンを受けた祖父江、岩瀬、福谷も悪い流れを止められず同点に追いつかれた。最後は延長11回、田島とともに1軍復帰したばかりの又吉が伏兵上田にサヨナラ3ランを許し、今季32度目の逆転負け。不調のため2軍で再調整してきた2人のリリーバーが、そろって背信投球。台風による強風の中、竜の白星も吹き飛んだ。

田島は「ファームでやってきたことが、できていないし、ゲームの中で修正できなかった。チームに申し訳ない」と声を振り絞った。森繁和監督は「下(2軍)で十何試合無失点でも、問題はこっち(1軍)に来てからだ」と眉をつり上げた。

今季、松坂登板の次戦は9戦9勝だった“不敗神話”も崩壊。借金は今季最多15に膨らみ、神宮の連敗は8に伸びた。