甲子園で右打者による「右本塁打」は今季初

阪神対巨人 5回表巨人1死一塁、右越え2点本塁打を放つ坂本勇。投手小野(撮影・宮崎幸一)

<阪神2-7巨人>◇8日◇甲子園

阪神先発の小野泰己投手(24)が、巨人の2ラン3発に沈んだ。浜風もある広い甲子園で、右打者に中堅から右方向に運ばれての1イニング3被弾は極めて異例。

小野は巨人の坂本勇とゲレーロに甲子園の右翼へ本塁打を打たれた。岡本も中堅右(右中間などの打球は左右中いずれかで表記されるため打球方向は中堅)へ打ち込んでおり、3人が中堅より右へ本塁打するのは珍しい。今季、甲子園での本塁打は49本(8日現在)で、右打者は28本(打者23人)。その打球方向は、左翼21、中堅5で、右翼はこの日の坂本勇、ゲレーロの2本だけだ。

◆浜風 海から陸に向かって吹く海風のこと。内陸部で太陽が昇るにつれて日差しで地面が暖まり、上昇気流が発生して海から陸へ向かう風の流れを指す。甲子園浜の方角から吹くため「浜風」と呼ばれ、右翼から左翼方向に吹く。打球の飛距離や上空に上がった打球の捕球に強い影響を及ぼす。雨上がりの日は風が吹かないことが多い。また秋口の晴れた日には浜風が逆となり、左翼から右翼へ吹く日も多い。