猪狩ともか「感無量」車いす姿で笑顔の2バン始球式

西武対ロッテ 始球式を務めた仮面女子の猪狩ともか(撮影・浅見桂子)

<西武6-2ロッテ>◇9日◇メットライフドーム

アイドルグループ「仮面女子」のメンバー猪狩ともか(26)が9日、西武-ロッテ22回戦(メットライフドーム)で車いす姿で始球式を行った。マウンドの手前から投球し、2バウンドで捕手のグラブに収まった。

「感無量という感じです。全然届かなかったので、それは悔しいですけど、またチャレンジさせていただければと思います」

4月に強風で倒れた看板が直撃する事故で脊髄を損傷。両下肢まひとなり、車いす生活を送る。メットライフドームでの始球式は約1年ぶりで、球場中から拍手がわき起こった。

「本当にたくさんの方々が待ってくれていたと感じました。仮面女子のファンだけではなくて、野球ファンの皆さんがお帰りというムードで迎えてくれたので本当にうれしかったです」

昨年の始球式はワンバウンドになり「4月に事故にあってしまった後も、もう1回リベンジしたいという思いは変わりませんでした」と練習を積んできた。

「とにかく車いすで投げるのが初めてのことなので最初は5メートルすら飛ばなかったけど徐々に練習して。飛ぶようにはなりましたけど、キャッチャーまでは届かなかったです」

この日は、各選手のサインが書き込まれた炭谷のユニホームを贈られた。

「(炭谷には)たくさん愛を頂きました。終わった後にもわざわざ来てくれて『ナイスピッチングでした』と言ってもらいました。本当にいい方。応援したいです。入院中もずっとラインオンズの試合を見ていて、今年は絶対に優勝してほしいです」