多和田超え最多301Kに八戸学院大・高橋が感慨

岩手大対八戸学院大 リーグ最多となる通算300奪三振を記録した八戸学院大・高橋(後列右端)をたたえる4年生メンバー。前列左から小川、小暮、中村、向井、後列左から今田主務、山口(撮影・鎌田直秀)

<北東北大学野球秋季リーグ戦:八戸学院大2-0岩手大>◇2日◇最終節最終日◇岩手・花巻球場

八戸学院大(青森)の最速152キロ左腕・高橋優貴(4年=東海大菅生)が先発し、リーグ史上最多となる通算300奪三振を記録した。4回4奪三振で301個まで伸ばし、2-0の勝利に貢献。チームは7勝3敗のリーグ2位で全日程を終え、27日に開幕する明治神宮大会東北地区代表決定戦(福島・ヨーク開成山スタジアム)出場を確定させた。初戦で東日本国際大(南東北)と対戦する。

現在、西武で活躍する多和田真三郎(25=富士大)の299奪三振を更新した高橋は「1年春から先輩たちの中で投げさせてもらって、負けた試合も多かった。この結果は自分だけのものじゃない。達成した時に拍手ももらって、みんなに支えられている感謝を、あらためて感じました」。プロ志望届もすでに提出し、多和田の背中も追う。「1年生の時に一緒に投げさせてもらって、こういう人がプロに行くんだろうなと思った。目標にできる人が目の前にいて、その人の記録を塗り替えたことは、4年間頑張り抜いた成果が出たと思う」と充実感に満ちていた。

「三振の記念ボールは始めてもらいました。両親にプレゼントしたい」と笑顔。まずは4年生メンバーと喜びを共有し、明治神宮大会出場権獲得に向けて気持ちを高めあっていた。