「見ての通り、力の差っていうのは…」/金本監督

5回裏を終え選手交代を告げる金本監督(撮影・加藤哉)

<阪神4-9巨人>◇9日◇甲子園

完敗で宿敵のCS進出決定をアシストし、金本阪神ワーストタイの借金19を背負った直後、甲子園にはやり場のない怒りが充満していた。

「見ての通り、力の差っていうのは、特に打力はありますね」。試合後、金本知憲監督は力なく認めた。

ついに負の歴史を塗り替えてしまった。今季甲子園で20勝39敗2分け。95年の38敗を超え、球団ワーストの負け数となった。指揮官は「ちょっと長打力が課題ですね」と疲労を隠せなかった。

今日DeNA戦が今季甲子園ラストゲーム。金本監督は力を振り絞るように語気を強めた。「絶対に、何としてでも勝ちたい。選手たちも最後はファンの前でいい試合をしてほしい」。