ソフトバンク、球団初の下克上で日本シリーズ進出

西武対ソフトバンク 6回表ソフトバンク無死、柳田悠岐は左越えにソロ本塁打を放つ(撮影・栗木一考)

<パCSファイナルステージ:西武5-6ソフトバンク>◇第5戦◇21日◇メットライフドーム

レギュラーシーズン2位のソフトバンクが首位西武を破り、2年連続18度目の日本シリーズ進出を決めた。

第3戦からリーグ覇者の西武に3連勝し、アドバンテージ含めて対戦成績を4勝2敗。04年以降のプレーオフ、CSで球団史上初の下克上となった。

ソフトバンクが連勝中の勢いのままに先手を奪った。1回無死満塁、柳田がフルカウントの6球目を捉え、走者一掃となる左翼へ適時二塁打で3点を先取した。柳田はファーストステージは打率1割1分1厘と苦しんだが、ファイナルステージで打率4割3分8厘(第4戦終了時点)と勝負強さを取り戻した。

追加点は再び柳田のバットから生まれた。6回無死、ウルフから右中間席へソロ本塁打を放った。1点差に詰め寄られた直後の攻撃だっただけに、大きな1点となった。さらに8回に上林の2点適時三塁打でリードを広げた。先発の高橋礼は5回途中で降板し、モイネロ、石川、加治屋でつないで最後は守護神・森が抑えて、日本シリーズ進出をもぎ取った。

ソフトバンクはセ・リーグ覇者の広島相手に2年連続9度目の日本一を目指す。敗れた西武は10年ぶりの日本シリーズ進出を決めることができなかった。