浅村が楽天移籍の心中激白 石井GMの言葉刺さった

球団納会ゴルフでティーショットを放ち叫ぶ浅村(撮影・浅見桂子)

決断のカギは「挑戦」だった。FA移籍を決めた浅村栄斗内野手(28)が22日、心中を激白した。

ソフトバンク、オリックス、宣言残留を認める西武との選択から楽天を選んだ。18日の交渉で、石井GMから「絶対活躍しないと、なんて思わなくていい。浅村が来てくれることで、若い人たちは背中を見るから。来てくれるだけで意味がある」と口説かれた。「自分の中で刺さりました」。楽天が一番合っている、と感じた。

浅村 楽天のチームということを第一に考えました。本当に変わろうとしている。自分が行って、少しでも優勝に向かってチームが変わるのであれば。一緒に楽天のために、と思いました。

優勝は13年が最後。今季は最下位に沈んだ。チームとして優勝へ挑戦する姿が自身の姿勢と重なった。「個人としても、挑戦しないで残留したら悔いが残る。何回もある権利じゃない」。不安は、もちろんある。だが「ファンの方にもよかったと思ってもらえるように」全力を尽くすだけだ。

この日は埼玉・飯能で西武の球団納会ゴルフに参加。みんなと「これからはライバル。よろしく」と、すがすがしくエールを交わした。11年目の挑戦が始まる。【古川真弥】