甲斐キャノンに負けん!39歳巨人阿部は経験で刺す

トークショーにゲスト出演した阿部

阿部キャノン復活だ! 来季から捕手復帰が決まっている巨人阿部慎之助内野手(39)が2日、福井市内で行われた「グレート メモリアル ミーティング」(主催・FBC福井放送、共催・石田建設工業株式会社)にゲスト出演した。

来場した親子150組、300人の前で来季への決意を表明。自ら来季から捕手に復帰する話題を持ち出し「銀仁朗(西武からFA移籍した炭谷)が主戦だとは思う。でも、やるからにはスタメンで試合に出たい。今は3番手か4番手。1番手を目指してやってみたい」と話した。

今季の日本シリーズをテレビ観戦し、捕手、バッテリーの重要性を再確認した。ソフトバンク甲斐がMVPの活躍でチームを日本一に押し上げた。「“甲斐キャノン”がすごかった。カープが負けた要因はそこ。甲斐に足を全部、封じられた。盗塁死というのは野球の流れを変える。盗塁が成功すれば逆に流れも変わる。そういう分岐点になりえるプレー」と分析した。

捕手として全盛期といえる06年は128試合に出場し、リーグトップの盗塁阻止率4割4分3厘をマーク。今季の甲斐が記録した、同4割4分7厘に迫る。被盗塁数は阿部が49に対し、甲斐が42。盗塁を刺した回数は阿部が39で、甲斐の34を上回る。

来季40歳を迎え、体力の衰えは否めず「“パラシュートボール”だからコントロール勝負になる」。経験値での盗塁阻止も手段に加える。ただ、オフ期間の準備は全力を尽くす。「とにかくフットワーク。瞬発力も落ちてくる。アジリティーを中心にしっかりやる。4年ぶりの捕手だから、下手になってると思うしね。まずは下半身の強化。反復練習が大事になる」と話した。