阪神の矢野燿大監督が前監督・金本知憲氏の「野球殿堂入りを祝う会」に出席した。
以下は一問一答
―あらためて金本氏はすごい選手だった
ヒーローで3本ぐらい打って、決勝打も打って、汗びっしょりで後から帰ってくる。「何でバット振るの?」と聞いた。「俺は調子がいい、いまを染みこませたいねん」って言われたときにすげえ、とんでもないな、と。そういうところまで気づけなかった。俺らは調子悪いときは練習するけど、調子いいときに練習する発想がなかった。うまくない、センスがない選手がこうなるというのを大学から見てこれたのは俺だけ。
―1番練習した方か
体のメンテナンスも休みの日にして。俺も最後、引退の時に肘が全然ダメなときも治療器を貸してくれたり。本当に野球にすごく気持ちを傾けてやってきたからこそ、こんなすごいことになったと思う。俺らにとったら励み。「やったらできる」という人がこれだけ身近にいるのは、俺らも2軍で伝えてきたけど、うまいヤツが残るわけじゃないからね、この世界は。頭のなかにあるのは、カネもっちゃんが常にいるという形が俺の中では強い。