阪神西始動、初甲子園で即トレ「あらためてすごい」

ボールを手に笑顔を見せる西勇輝(18年12月14日撮影)

虎の西が始動した。オリックスからFA加入した阪神西勇輝投手(28)が17日、虎戦士として初めて甲子園の球団施設を訪れた。ロッカー室や室内練習場の施設を見学。関係者とのあいさつを終えると、すぐさまトレーニングを敢行した。「ランニング抜きのトレーニング。ちょっと休んでいたので。(今後も)イメージでは3勤1休。走ったらまたメニューも変わってくる」。施設を出るまでの約2時間。その多くを自身のトレーニングに割いた。

虎戦士として聖地の空気も吸った。14日の入団会見では新天地でのプレーに向けて「自分もファンと一体となって、甲子園を熱くできたら」と意気込みを語っていた。この日の甲子園球場はスコアボードの改修工事中だったが、その景色を見渡し、「あらためてすごいな。きれいでした」と目を輝かせた。

球団施設にはオリックス時代にお世話になった日高2軍育成兼分析担当コーチ、本屋敷トレーナーの姿もあった。「良かったです。何人か会えましたし、頑張っていこうと思いました。(知り合いがいれば)聞きたいこともすんなり聞ける」と、心強い存在もいる。

すでに心は虎色に染まったようにも見える。「これから感じていくんじゃないですか。徐々に慣れていくんじゃないか」。今日18日も球団施設を訪れて練習する予定。今月中には巨人菅野とのハワイ自主トレに出発する。オフも歩みを止めず、甲子園で躍動する準備を進める。【桝井聡】