阪神北條、左肩回復順調“師匠”からV字回復術学ぶ

1月、松山での合同自主トレで山田哲(右)の引くゴムベルトを豪快に引っ張る北條

山田流の復活術を学ぶ。阪神北條史也内野手(24)が来年1月上旬からヤクルト山田哲人内野手(26)との合同自主トレを実施する。今季終盤に負った左肩亜脱臼からリハビリを続けてきたが、通常練習が出来るめどが立ち、4度目のタッグ結成が実現。17年の不振から3度目トリプルスリー達成と復活を遂げた“師匠”からV字回復の秘訣(ひけつ)を得る。

北條の願いがかなった。16年から始まった愛媛・松山でのツバメ軍団との合同トレ。オール狭山ボーイズの先輩、ヤクルト川端とのつながりから実現した鍛錬の場に来年1月も身を置く。またヤクルト山田哲の教えを受けることが出来る。つらく地道なリハビリ生活を終えてすでに打撃練習、ノックもスタート。球団から出たGOサインに声をはずませた。

北條 ずっと鳴尾浜でやるのと、向こうでやるのは全然違うと思う。練習内容とか、周りの環境とかもそう。行きたいという気持ちがメチャクチャあった。行けてよかったです。順調に治ってよかったです。

2軍からスタートした今季は、7月以降に遊撃レギュラーに定着し、62試合で打率3割2分2厘をマーク。だが、9月14日のヤクルト戦(甲子園)の守備で、三遊間のゴロをダイビングキャッチした際に左肩亜脱臼を負った。つかみかけた定位置を手放してシーズンが終了。チームも最下位に沈んだ。

一方、山田哲は昨季打率2割4分7厘、24本塁打、14盗塁の不調から、今季は打率3割1分5厘、34本塁打、33盗塁と史上初となる3度目のトリプルスリーを達成。球界屈指のバットマンとしての輝きを取り戻した。壁を突き破った秘密をどうしても知りたい。積み上げた実績や環境こそ違うが、北條にとっても現状を打破するヒントがあるはず…。

北條 少しでもためになることを聞けたら。その1週間でだいぶ体が仕上がると思う。そこからはキャンプまで継続して。そこからは競争なので。ケガしていましたけど、そういうのは思わせないくらい、レベルアップしたなというくらいになって、キャンプに挑みたい。

ベテラン鳥谷の再挑戦で遊撃のポジション争いはさらに激しさを増す。「全試合出場」を目標に掲げる北條には、いくつもの試練が待ち受ける。リハビリで終えた今シーズンから復活を期す2019年へ。山田哲から学び、逆襲を期す。

◆山田の最近2シーズン 3年連続トリプルスリーの懸かった17年は開幕前のWBC第2ラウンドのキューバ戦で初回先頭打者本塁打を放つなど幸先よく滑り出した。ところが6月の月間打率が1割7分7厘と落ち込むなど、シーズン前半は不調だった。レギュラー定着の14年以降最低の数字に終わり「今年はあまり感情がなかった。ただ単に野球をしていた」と反省。巻き返しを図った今季は、7月9日巨人戦でサイクル安打を達成するなど輝きを取り戻し、自身3度目のトリプルスリーを達成。復活を遂げた。