中日根尾が野球協約持参で入寮「知っておかないと」

入寮し野球協約に目を通す根尾(撮影・前岡正明)

中日のドラフト1位根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)が6日、名古屋市中川区の独身寮「昇竜館」に他の4選手とともに入寮した。読書好きの根尾が持ち込み、机に置いていたのは入団時に球団から配布された野球規則と野球協約。「プロ野球選手なんで野球のことを知っておかないと」。高卒新人ながら、意外な愛読書を披露した。

「プロ野球選手なら、野球協約や統一契約書を読むのは当たり前」と話していたのは元中日監督の落合博満氏。現役時代から熟読し、日本人で初の調停選手になるなど球界の風雲児だった。

3階に14・5畳の1室を与えられた根尾は「広いっすね。これまで3~4人部屋だったので、自分1人でゆっくりできます」と満足げ。ナゴヤ球場や室内練習場も隣接し、マシン打撃も練習前後に使用可能だ。「足りなかったらやります。やることがなかったら寝ます」。テレビも部屋にはなく、床には空気清浄器とバランスボールだけと、野球漬けの覚悟だ。

また、大阪桐蔭の先輩・阪神藤浪と対戦したいと、この日初めて明かした。「球が見たことのない角度で来る。打席に立ちたいというか、見てみたい」。頭と体を鍛えつつ、今日7日からは新人合同自主トレに突入する。【伊東大介】