阪神ドラ5川原の夢、先輩の俳優岡田健史と“共演”

大村湾を眺めながらランニングする川原(撮影・梅根麻紀)

夢は先輩との始球式バッテリー!? 阪神ドラフト5位の川原陸投手(18=創成館)が6日、長崎・諫早市内の同校グラウンドで自主トレを公開した。昨年のTBS系ドラマ「中学聖日記」で有村架純(25)の相手役として注目された岡田健史(19)は、同校野球部出身で1学年上の先輩捕手。ひと足早く全国区になった先輩との“共演”を夢見てプロの世界に飛び込む。

川原がテレビにくぎ付けになった。国民的女優の有村架純とラブシーンを演じているのが、公式戦でバッテリーも組んだことがある野球部の先輩。そんなウソのような本当の話があった。昨年10月から始まった「中学聖日記」を、年末の最終話まですべて見た。しかもナインと寮の一室に集合して大興奮で…。驚くようなサクセスストーリーを目の当たりにしたのだ。

川原 やっぱり知っている人なので、違う見方で見ていたと思う。ほんとに(高校時代から)格好良かったので、自分もモデルにならないんですか? って言ってたんです。最初は「ならない!」って言っていて。それが気がつけばああなって…。

川原にもシンデレラボーイになる要素はある。昨年の今頃は「プロなんて考えられなかった」というが、昨春センバツ8強入りの原動力となりプロ注目の選手になった。まだ粗削りではあるが、素材は抜群。184センチの長身左腕は無限の可能性を秘めている。

連絡は控えているというが、野球界で名を残せば、先輩と公の場で再会することも可能だ。メディアの対談企画に、始球式バッテリーだって実現するかもしれない。

川原 会ってみたい。話したいです。先輩の卒業式以来かな。もう1年くらい会ってない。会えますかね?

この日は先輩とも汗を流した野球部のグラウンドで、ランニングやキャッチボールなど最後の練習を行った。今日7日には入寮を迎えてプロ野球選手としての生活が本格的に始まる。目標は先輩との夢コラボ。芸能界の階段をすさまじいスピードで駆け上がった先輩に、胸を張って再会する。【桝井聡】

◆川原陸(かわはら・りく) 2000年(平12)12月12日、長崎市出身。三原小で小1からソフトボールを始め、三川中時代は長崎北シニアに所属。創成館2年春から投手に転向。昨春センバツ8強。昨夏の甲子園は1回戦で創志学園(岡山)に敗れた。契約金3000万円、年俸500万円。背番号は47番。趣味はビリヤード、音楽鑑賞。座右の銘は「凡事徹底」。好きなタレントは木村文乃、永野芽郁。184センチ、80キロ。左投げ左打ち。

◆岡田健史(おかだ・けんし)1999年(平11)5月12日、福岡県出身。中学1年の冬に地元福岡でスカウトされるも、野球に打ち込む。3年夏の大会を終えて演劇部の助っ人として誘われて舞台に立ち、演技に目覚める。その後、5年間岡田と交渉を続けてきた事務所に所属。昨年10月期のTBS系ドラマ「中学聖日記」で500人以上のオーディションから選ばれて俳優デビュー。19年大ブレーク必至の若手俳優として注目される。180センチ、67キロ

◆中学聖日記 女教師と中学生の教え子との“禁断の恋”を、はかなくも美しく描くラブストーリー。長年の夢をかなえ、中学校の教師になった末永聖(有村架純)は、赴任先で不思議な魅力をもった中学3年生の少年・晶(岡田健史)と出会う。晶は一目で聖に恋に落ち、まっすぐな恋心をぶつける。仏在住の漫画家・かわかみじゅんこ氏が女性向けマンガ雑誌「FEEL YOUNG」(祥伝社)で連載中の同名漫画が原作。