これが絶対王者だ。「第4回スプラトゥーン甲子園全国決勝大会」が27日、千葉・幕張メッセで開かれた「闘会議2019」で行われ、関東代表で前回優勝の人気プロゲームチーム「GGBOYZ」が連覇を達成した。
スプラのトッププレーヤー、たいじ選手の技に約1万人の観客がどよめいた。連覇のポイントは準決勝「えふわんけーき」戦。第1戦の残り時間1分25秒だ。主導権を探り合う中盤で、相手の勝負手「スーパーチャクチ」を粉砕した。
高く跳び上がった後に急降下し、インクをたたきつけて周囲を攻撃する必殺技。フォークボールのように突然落ちてくる動きを読み切り、完璧に捉えた。1秒足らずの間に軌道を見切ると、下から打ち抜いて着地を許さなかった。倒されれば復活に約10秒かかる危機を打開し、攻勢に転じる特A難度の「スーパーチャクチ狩り」。値千金の逆転弾だった。
不動心が圧倒的な技術を支えた。優勝後「僕がスプラトゥーンの王なのかなと思います」と言い切った。勝利のカギを握るのは相手を捉え、攻撃する「エイム力」。野球に例えるならばミート力だ。大舞台で多くの選手は指先が乱れがちだが、たいじは人気動画配信者。視聴者数万人以上の環境に慣れており「プロゲーマーとして、大舞台で力を出さないとアマとプロの差は、ないです」と心がぶれることがない。日々の練習は3時間以上。頭痛があっても痛み止めを飲み、コントローラーを握ってきた。
観客と相手の想像を超える技を見せ、勝つ。一瞬のスキを逃さない王者の貫禄が光った。【島根純】
○…訪れた日本野球機構(NPB)の関係者も逸材に期待した。高田浩一郎総合企画室長(53)は「競合してもおかしくない。強いチームは核がある。たいじ選手なんかはそう。仲間が倒されてもバックアップできている」と王者を絶賛。2月中の選考会を経て、3月3日に12球団で行われるドラフト会議での複数指名を期待した。
○…ドラ1候補に躍り出た。甲子園の先の舞台として5月18日から「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」が開催予定。「GGBOYZ」は争奪戦必至で、たいじは「(NPB主催の)パワプロで負けたので、スプラでは勝ちたい」と“冬春連覇”を誓う。日本野球機構(NPB)の高田浩一郎総合企画室長(53)も「強いチームは核がある。たいじ選手なんかはそう」。3月3日に12球団で行われるドラフト会議での複数指名を期待した。