吉田輝星「心を折れればいいな」同期野村と対戦熱望

野球教室でキャッチボールする日本ハム野村(左)と吉田輝(撮影・江口和貴)

ジェームスよ、真っ向勝負だ!日本ハムのドラフト1位吉田輝星投手(18=金足農)が新人対決に気合をみなぎらせた。

10日、沖縄・国頭の2軍キャンプ第3クール初日で4度目のプルペン入り。11日に予定するフリー打撃登板へ順調な調整ぶりを見せた。対戦相手がドラフト2位野村佑希内野手(18=花咲徳栄)と知り「やりたいなという話をしていた。心を折れればいいなと思います」と笑みを浮かべた。

互いに昨夏の甲子園を沸かせた者同士、ライバル意識を持つ。米国生まれでミドルネームのジェームスが愛称の野村は、高校通算58本塁打を放った右の大砲。吉田輝は「(初対戦が)ジェームスなんで、同期というのもあるし、思い切って投げて、あんまりいい打球を打たせないようにできればいいと思います」と対戦を心待ちにする。

この日ブルペンでは直球16球、変化球16球の32球を投じた。キャンプのブルペンでは初めてとなるカットボールやツーシームを試投するなど、実戦を想定しての投球練習だった。「今日が一番良かったですね。足を上げてから、足がつくまでスムーズに移動できてそこが一番よかったなと思います」と話した。

自慢の直球の精度も上がってきた。「直球も(リリースポイントを)前で離せた。球のラインもきれいに一直線にいっていたので、もう少し強さとキレが出れば完璧に近いなと思う」。徐々に理想の投球像へと近づきつつある新人右腕が、プロで初めて打者相手に真っ向勝負を挑む。【山崎純一】

◆日本ハム・ドラフト2位野村佑希内野手(18=花咲徳栄)(吉田輝との対戦に)楽しみ。負けたくない気持ちもあるし、中途半端にならないようにしたい。