開幕内定の日本ハム上沢が自覚十分の「疑似体験」

日本ハム木田コーチが見つめる中、マウンドで投球する上沢(撮影・佐藤翔太)

開幕投手に内定している日本ハム上沢直之投手(25)が1日、札幌ドームで“疑似本番”調整を行った。

全体練習前にブルペンではなく、グラウンド上のマウンドで投球練習を行った。29日の開幕オリックス戦前に本拠地での登板機会は未定で、先を見越してマウンドの感触を確かめた。大役を担う自覚十分の行動で、万全の状態を整えていく。

チームメートの輪から離れて、上沢は1人、札幌ドームのマウンドへ上がった。同僚が左翼付近でアップを進める中で、投球練習を開始。「投げやすい!」。初球を投げ終えると思わず声が上ずった。捕手を座らせて、変化球を交えながら19球。力強く、投げ込んだ。「マウンドは硬いし、景色も投げやすい。札幌ドームは、すごく好き。マウンドの高さも含めて、雰囲気が投げやすい」。4週間後の本番を見据えて、相性のいい本拠地のマウンドを、あらためてかみしめた。

開幕戦までの時間を有効活用するため、あえてマウンドに上がった。あす2日からのDeNA2連戦は登板予定がない。残す、札幌ドームでのオープン戦は開幕直前の23日からのヤクルト2連戦のみ。「調整登板も限られてくる。いろいろ考えながらやっている」。次回登板は6日ロッテ戦(鎌ケ谷)になる見込み。その後の登板スケジュールによっては、1度も本拠地マウンドに立たないまま開幕を迎える可能性もある。早めにマウンドの感触を確かめることで、今後の調整にも生かすことができる。

2月24日巨人戦(那覇)では3回6奪三振。変化球の精度には納得も、直球の質には不満が残った。「思い描く軌道で、しっかりとした直球を投げられるようにしたい」と、具体的に詰めていく作業も整理できている。「応援が力になると思うので、たくさんの人に来てもらえたらうれしい」と、ファンに開幕戦の来場を呼びかけるほど心も充実。3・29の本番へむけて、新エースは抜かりなく歩んでいく。【木下大輔】

▼日本ハム上沢の札幌ドーム初登板は14年4月9日楽天戦で、先発して5回2/3を2失点でプロ2勝目を挙げた。プロ初完封も14年9月15日オリックス戦で記録した。昨季5勝2敗、通算では10勝11敗(14年3勝3敗、15年1勝1敗、17年1勝5敗)