西武辻監督「いる者でやるしか」内海離脱に表情厳し

バランスボールに座りナインを見守る辻発彦監督(撮影・今浪浩三)

西武内海哲也投手が開幕ローテーション入りを回避することになった。4日に都内の病院で検査を受け、左腕の浅指屈筋(せんしくっきん)の軽い肉離れと診断された。

2日の広島戦(佐賀)で3回1安打無失点、無四球と好投。開幕ローテを確定させていた。辻発彦監督は「いる者でやるしかない」と厳しい表情。小野投手コーチは「基本的にはずらします。(開幕は)ないものと思って考えていかないと。遅れても戻ってローテに入ってくれれば」と話した。

巨人時代にも負傷経験がある箇所だという。前兆は宮崎・南郷春季キャンプであった。2月10日に左前腕の張りを訴えてブルペンを回避。ただ「ちょっと気になる程度。まったく問題ない」と2日後にはフリー打撃に登板していたが、開幕回避に至った。2、3日後にはネットスローを再開する予定で、重傷ではないとみられる。4月中の戦線復帰を見据え、6日からB班(2軍)合流し調整していく。

左肩の張りを訴えB班調整が続いている榎田に続く、貴重な先発左腕の離脱となった。開幕投手の多和田真三郎(25)はへんとう炎による発熱で、6日の先発を回避。先発の軸に不測の事態が相次いでいる。