日本ハム上沢初開幕へ「自信持って」金子から助言も

開幕を前に意気込みを話す日本ハム上沢(撮影・黒川智章)

プロ8年目で初の開幕投手を務める日本ハム上沢直之投手(25)が、開幕戦の29日オリックス戦(札幌ドーム)で、チームでは15年大谷翔平以来となる「初開幕投手の勝利」を狙う。大一番を控えた28日は、札幌ドームでカーブを中心に30球を投げて投球フォームを確認。オリックス時代に5度、開幕投手を経験した金子弌大投手(35)の助言を胸に、チームを4年ぶりの開幕戦勝利に導く。

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最後の調整を終えた日本ハム上沢の目は、澄み切っていた。「緊張は…ないですね。明日の朝、起きたら(緊張)するんじゃないですか?」と苦笑いする余裕が、背番号15にはあった。「楽しみながら投げたい」。専大松戸高(千葉)から、ドラフト6位でプロ入りして8年目。下位指名で入団した右腕は、今や「エース」と呼ばれるに値する投手へ成長した。

143試合の中でも開幕戦は、先発投手にとって一種独特な雰囲気がある。開幕戦ならではのセレモニーに参加せず、直接マウンドへ向かうことになるからだ。心構えや準備の方法は、オリックス時代に5度の開幕投手の経験がある、ベテラン金子に仰いだ。「『いつもと変わらないように』と言ってもらった。いろいろな経験をしてきた方なので、言葉に重みを感じます」。チェンジアップの握りから、低めへ球が行かない時の対処法、体の使い方…。百戦錬磨の先輩右腕から受けた助言は、初の大役を控える上沢の心に響いた。

オープン戦では防御率4・32も、最後の登板となった21日DeNA戦(横浜)では投球フォームの修正に成功し、5回2/3を本塁打による1点に抑えた。「開幕の日に一番良い状態に持って行けるよう準備してきた。今は自信を持ってマウンドに上がれる」と、不安はない。「同級生なので吉田正には打たれたくない。僕らの世代では、一番良い打者。新外国人のメネセスも含め、長いシーズンを戦う上で中心となる打者は抑えておきたい」と、相手中軸に嫌なイメージを植え付けようと意気込む。

開幕投手初挑戦で白星を手にすれば、12年斎藤、15年大谷に続き、チームが北海道に移転後3人目。「打者の嫌がるところへ嫌な球種を投げ、いろいろなコースを突きながら迷わせる投球ができたら、僕の勝ち」。心技体を備えた右腕が、チームを4年ぶりの開幕戦勝利へ導く。【中島宙恵】