<ソフトバンク5-4西武>◇29日◇ヤフオクドーム
どすこい同点満塁弾は延長戦の末、空砲となった。西武山川穂高内野手は4点を追う8回、満塁の場面で粘りに粘った8球目、勢いよくバットを押しだした。
左中間への満塁アーチに、ベンチ横で新パフォーマンスのどすこいポーズを披露した。だがリーグ覇者と日本一の好カードは、もつれ込んだ末にサヨナラで宿敵に軍配が上がり「今日のところは、いいところだけを取っておきたい」と悔しさをしまい込んだ。
開幕戦限定で全打席本塁打狙いのポリシーを封印した。「まずはヒットを打たないと、個人的には開幕しない」。3打席連続凡打で迎えた絶好機。「前に飛ばせば点が入る。最後の最後で甘い球を仕留められた。ホームランを狙って打ったという感じではない。粘って打てた」。ヒット狙いが結果的に、起死回生の満塁弾につながった。
4連勝中だった開幕戦、西武ベンチ裏には大量の縁起物が並んだ。タイの尾頭付き、キットカット(きっと勝つ)など、験を担いだ縁起物がズラリ。しかし神のいたずらのように、開幕戦で満塁弾が出たチームの敗戦は史上初。この大接戦がほぼ同等の力関係を物語る。山川は「負けたが、明日以降につながれば」。そう信じて次へ目を向けた。【栗田成芳】