前DeNAのヤマハ・網谷2安打も…最終打席を反省

1回裏、ヤマハ・網谷は適時二塁打を放つ

<社会人野球・第66回JABA静岡大会:JR東日本7-3ヤマハ>◇3日◇予選リーグ◇浜松球場

ヤマハは、JR東日本と対戦し、3-7で敗れた。8回までに1点差に詰め寄ったが、9回表、バッテリーミスや適時打などで3点を失い、突き放された。攻撃では、プロ野球・DeNAから今季加入した5番網谷圭将外野手(21)が、2安打1打点の活躍。リーグ戦の残り2試合でも活躍し、チームを7日の決勝トーナメントへ導くことを誓った。

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4点を追う9回裏2死。打席に入った網谷は、一邪飛に倒れて最後の打者となった。「欲が出ました。点差があったので、本塁打を狙ったら力んでしまいました」。1回に左翼への適時二塁打。6回には四球で出塁すると、8番の代打萩原英之外野手(24)の右越え適時二塁打で生還。2度の得点機会に絡んだ。「6回は粘ってチャンスを作れた。今日の内容はよかったです」と満足げに話した。

DeNAには育成選手として3年間所属。昨秋に戦力外通告を受け、ヤマハには、持ち前の長打力を買われて加入した。「社会人には一発勝負の厳しさがある。それでも、勝負の楽しさや負ける悔しさはプロと同じ。打てなくても死ぬわけじゃないと、良い意味で適当にやれています」と心境を明かした。

昨年、チームは都市対抗と日本選手権出場を逃し、周囲の重圧を感じながら試合に臨んでいる。網谷は「みんな背負いすぎていると思う。冷静に熱くやることが大事。自分は下っ端ですが、プロでの経験をチームに還元したいです」と冷静だ。4日は、バイタルネットと対戦。優勝に向けて負けられないが、「ここで切り替えて、決勝トーナメントに行けるよう頑張ります」と意気込んだ。【河合萌彦】