1番ショート鳥谷が先制お膳立て 阪神矢野采配的中

広島対阪神 1回表阪神無死、鳥谷は中前打を放つ(撮影・加藤哉)

<広島2-3阪神>◇5日◇マツダスタジアム

阪神矢野監督が必死の采配を振るい連敗を4で止めた。「1つ勝つのもしんどいし、毎日逃げられないし、逃げるつもりもない。前を向いて、こうやって俺らもやっていく中で、どうやって勝てるかをやっていかないとアカン」と話した。

鳥谷を1番遊撃で先発起用。1回にいきなり、理想の攻撃だ。先頭で大瀬良の速球を中前へ。先制点に導く好打になった。指揮官は「チームの現状、苦しい状況で前も代打で空気を変えたかったという話をしたけどトリがいくことで流れというか、空気が何かこう、変わる部分も期待した」と説明した。

前日4日までは東京ドームで巨人戦3連戦3連敗を喫した。悪夢を振り払う先制点を奪い、チームを好転させた。鳥谷の遊撃先発は16年8月11日広島戦以来、967日ぶり。ベテランも「とりあえず勝ってよかったです。それに尽きます」と胸をなでおろした。