おらオリックス・メネセス!孫悟空好き4番が3打点

オリックス対楽天 試合後、ファンの声援に応えるメネセス(撮影・渦原淳)

<オリックス3-1楽天>◇6日◇京セラドーム大阪

オリックスの新外国人メネセスが来日1号の先制ソロを含む全3打点を挙げた。

先頭打者の2回。2ストライクから楽天美馬の見逃せばボールになりそうな外角高めに「積極的にいこう。以前にも高めのつり球が甘くなることがあった」と反応し、ライナーで右翼席へ運んだ。「球場全体を使ってヒットを打つ意識」でその後は中堅、左翼へ犠飛と全方位へ打ち分け、チームを今季初の連勝に導いた。

打順は吉田正と入れ替わる形で3番から4番になった。西村監督は「(吉田)正尚が責任を背負っているようだった。4番で結果が出ず本人も何でだろうと。少しでも上向くところにもっていけるのではと考えた」と説明。プチ改造は奏功し、その主砲にも今季初長打の三塁打を含む初のマルチ安打が生まれた。「そこはうまくいった。よかった」。指揮官は、当面はこの打順で昨季26発の吉田正の復調を待つつもりだ。

もっともメネセスも昨季フィリーズ3Aで4番も務め、打点と本塁打で2冠の実力者。4試合、15打席ぶりの快音で存在感を示した。漫画「ドラゴンボール」の主人公、孫悟空がマイヒーローという助っ人は、日本語で「まいどおおきに」とご機嫌でヒーローインタビューを締めた。【押谷謙爾】