西武メヒアが球団9000号「名前残せてうれしい」

西武対楽天 9回裏西武無死、メヒアは右翼にチーム9000本塁打を放つ(撮影・浅見桂子)

<西武5-7楽天>◇10日◇メットライフドーム

西武メヒアが球団通算9000号本塁打を放った。3点を追う9回。先頭で代打に入り、フルカウントから、高めの直球を右翼スタンドへ運んだ。勝ち越しはかなわなかったが、記念すべき節目を本拠地でマークし「記念のホームランを打てたことは、光栄だし名誉あること。歴史ある球団で多くの先輩方と名前を残せてうれしい」と、70年の歴史を振り返った。

王手をかけて迎えた。50年3月16日、長谷川善三から始まったアーチの本数は、昭和をまたにかけ、平成の幕が下りる目前に9000本に到達。前身の西鉄に先がけ、36年に発足した阪神、中日を追い抜き巨人に次ぐ2番目の早さ。山賊打線として名をはせた昭和から、パ・リーグ5連覇を果たした黄金期を経て、量産したアーチが積み重なった。来日6年目のメヒアは「ここでプレーできていることは自分の人生の中でも、もっとも大切な経験の1つ」と感謝の思いを内に秘め、令和時代へと引き継いでいく。