プロ注目の九産大・浦本千広、今季初登板5回2失点

福岡6大学野球 九産大対福教大 九産大先発の浦本千広投手が5回5安打2失点の投球を見せた(撮影・浦田由紀夫)

<福岡6大学野球春季リーグ:九産大10-3福教大>◇14日◇第1週第2日◇福工大

プロ注目右腕、九産大の浦本千広投手(4年=必由館)が、今季初登板で先発5回2失点の投球を見せた。

直球は自己最速147キロには及ばず最速140キロながら、4回までは2安打無失点に抑えるなど試合をつくった。今年3月に右肘の炎症が発覚し調整が遅れていたが、開幕2戦目でしっかり結果を残した。

「打者に対してしっかり投げるのがテーマだった。腕を振って投げられた」と一安心といった表情だった。この日はネット裏にロッテ、オリックスなど数球団のスカウトが見守ったが「プロに行きたい気持ちはあるが、今は意識せずにいきたい」と力みもない。変化球はチェンジアップとカットボールを封印。カーブ、スライダーに加え、数球だけだったフォークボールで乗り切った。

「リーグ戦後半には直球も140キロ台後半に戻したい」。昨年春の大学選手権準々決勝で完封劇をやってのけた右腕が、完全復活への道をスタートさせる。【浦田由紀夫】