これが巨人新打線!サカマル連動で岡本ダメ押し弾

巨人対広島 勝利に貢献した坂本勇(右から2人目)と丸(同4人目)のサカマルコンビは笑顔でナインとハイタッチ(撮影・松本俊)

<巨人8-2広島>◇16日◇平和リース

巨人の新打線が機能し、広島に快勝した。1番に上がった坂本勇人内野手(30)が2安打1四球で3度出塁。2番丸佳浩外野手(30)も犠飛を含む2打点と「サカマル」で連動した。不動の4番岡本和真内野手(22)は3試合連続の6号ソロ本塁打でダメ押し。8点を奪って、2位に浮上した。17日の広島戦は震災から3年を迎えた熊本で開催され、連勝を目指す。

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岡本が“どーん”と2年連続で鹿児島の夜空に飛球を打ち上げた。

4点リードの7回無死から、3試合連続の6号ソロ。広島にトドメを刺し、チームの連敗を2で止めた。「何とか1本出そうと思っていたので、良かったです」。ただ1人、不動の4番は3打席凡退にも動じず、抜けたフォークを仕留めた。

チームスローガンの「和と動」が、打線の中で息づいた。チームワークやチーム愛を意味する「和」のように、開幕から1番だった吉川尚の離脱を全員でカバーし、岡本「和」真が豪快に1発。打順は大幅に「動」いたが、各選手が機能し、10安打で8点を奪った。原監督は「チームは生きていますしね。まぁ、悪い手応えではなかったということですね」と評価した。

仕掛けたのは坂本勇、丸の新1、2番だった。1回は坂本勇が安打で突破口を開き、ゲレーロが先制打。2回には坂本勇が四球でつなぎ、丸の三ゴロ、ビヤヌエバの適時二塁打で3点を奪って、難敵ジョンソンを3回でKOした。6回にも坂本勇が左前打を放ち、丸が犠飛。新打線が「サカマル」を中心に連動した。

試合後、チームは17日の広島戦に向け、バスで熊本へ移動した。原監督は「何とかいい流れの中で、いいゲームをしたいなと思います」と号令。前夜、訪れた店が偶然にも昨年と同じ焼き肉店で、食事も“不動”だった岡本は「今日はチャンスで打てなかったので、明日は打てるように」と意気込んだ。【久保賢吾】