阪神西「もう少しラインか高さ明確に…」V被弾反省

中日対阪神 4回裏中日無死一、二塁、ビシエドに左越え3点本塁打を打たれ打球の方向を見る西(撮影・前岡正明)

<中日5-4阪神>◇27日◇ナゴヤドーム

西もビシエドに打たれた…。阪神が先発に西勇輝投手(28)をたてて臨んだ12連戦の初戦で、まさかの逆転負けを食らった。

4回だ。無死一、二塁で、2球目の内角141キロシュートをビシエドに捉えられ決勝3ランを被弾。打球が左翼席に突き刺さるのを確認すると、西は1点を見つめた。試合後には「ビシエドのところですね。自分の中では勝負しにいったボール。狙いはゲッツーだった。その前の打席も勝負しにいっていた。もう少し、ラインか高さを…明確に持って投げるべきだった」と反省の言葉を並べ、チームバスに乗り込んだ。

試合前の時点でチームトップの防御率1・50だった西でもビシエドにやられ、虎投は竜の主砲に今季15打数7安打の打率4割6分7厘、3本塁打8打点とまさに天敵だ。西にとってはこの日は移籍後初の中5日登板だったが、今季初被弾。チームの連勝は3で止まった。

「この展開(3連勝)で流れを止めてしまった。先頭の(1番平田への)デッドボールが痛かった。しっかりと切り替えてやっていきたい」と語った西は、次戦も中5日で5月3日DeNA戦(甲子園)に先発する見込み。3回まで完全投球で試合に入るなど安定感は変わらず、虎を勢いづけてくれるはずだ。

矢野監督も「もちろん俺らは西とリュウ(梅野)を信じて、頑張ってくれという思いで送り出している」と語るなど、バッテリーへの信頼が揺るぐはずもない。ただ、チームは12連戦を黒星発進。借金4で平成期間中はあと3試合しかなく、借金完済は令和に持ち越しとなった。【真柴健】