広島床田4勝!交代浴効果、漫画シマウマにも没頭

ヤクルト対広島 7回裏ヤクルト2死一、二塁、太田を空振り三振に仕留めた床田(撮影・たえ見朱実)

<ヤクルト0-2広島>◇27日◇神宮

広島床田寛樹投手が7回5安打無失点でハーラートップに並ぶ4勝目を手にした。好調ヤクルト打線を、2種類のスライダー、真っすぐ、シュート。4つの決め球で封じ込んだ。

初回以外は、すべて最後の打者を三振ぎり。チームを3戦連続完封勝ちに導き「変なプレッシャーがありました。途中で途切れたらどうしようと思っていた」と笑った。

「何がいいか探りながらですね」。開幕ローテーションに入り5試合目。手探りの調整が続く。1年目の17年も開幕ローテー入りしたが、3試合投げた後に左肘痛が発覚。トミージョン手術を受けて1軍から遠ざかった。つまり、4戦目の前回20日DeNA戦以降は未知の領域。いかにローテを守るか、試行錯誤しながら勝ち星を重ねている。

その中で、気に入って取り入れているのが登板翌日の交代浴。熱い風呂と、冷水風呂に交互に入るもので、疲労軽減に効果がある。ロッカー室の棚にある漫画を3、4冊持ち込んで浴室に入ると、あっという間に1時間がたつ。21日は小幡文生の「シマウマ」(少年画報社)に没頭。心身ともリフレッシュしていた。

緒方監督は「床田がよく7回を投げきってくれた」と振り返った。大快進撃の中心に、頼もしい3年目左腕がいる。【村野森】