195cm旭川大・松村初完封 自己最速145キロ

東農大北海道対旭川大 6安打完封でチームを2連勝に導いた旭川大・松村投手(撮影・永野高輔)

<北海道6大学野球:旭川大2-0東農大北海道>◇第1節最終日◇28日◇苫小牧・とましんスタジアム

リーグ最長身の195センチ右腕、旭川大・松村尚汰投手(4年=旭川明成)が、東農大北海道打線を6安打に抑え、リーグ初完封でチームを開幕2連勝に導いた。

前日27日の初戦は野原陽介(4年=宜野湾)が初完封しており「自分も完封しかないという思いで登板した。でも、それが力みにならないよう緩急つけ、コースにうまく投げ分けられたのがよかった」と振り返った。

大学2年の春季リーグ前に右肘の靱帯(じんたい)を手術。2年春から3年春まで1年間を棒に振った。手術前は195センチの長身を生かし、上から力任せに振り下ろしていたが「それが負担だったのかも知れない。体に合った投げ方がいい」と手術後、肘をコンパクトに畳みスリークオーター気味のフォームに変えた。昨秋のリーグ戦で公式戦復帰すると、冬を越え着実に復調。この日は高校3年時以来、出せていなかった自己最速145キロを記録し「投げられない時間が自分を見直すいい期間だったと思えるようになった」と前向きに話した。

将来については「ここから、しっかり自分の良さを取り戻し、プロや社会人でできるような投手を目指したい」。長い手足をムチのようにしならせ投げるキレのある直球を武器に、まず16年秋以来5季ぶりのリーグ制覇を果たし、全国でのアピールチャンスをつかむ。