ソフトバンク今宮が復帰即V打「ホッとしている」

日本ハム対ソフトバンク 6回表ソフトバンク1死二塁、中越え適時二塁打を放つ今宮(撮影・黒川智章)

<日本ハム6-9ソフトバンク>◇29日◇札幌ドーム

ソフトバンクが逆転勝利で、平成を首位のまま締めくくった。左太ももの張りで前日28日を欠場した今宮が復帰し、いきなり試合を決めた。6-6の6回1死二塁。日本ハム・バーベイトの甘く入った初球変化球を見逃さず、左中間へ適時二塁打を運んだ。勝ち越しの7点目を奪うと、代走を送られお役御免。「昨日はああいう形(欠場)になったので、やれることをやって、体調を良くしながら。ゲームに出た以上は関係ない。結果が出てホッとしているし、チームが勝ったことが良かった」と振り返った。

開幕から柳田ら主力に故障者が続出。痛みを抱えながらプレーする選手も多く、この日は牧原が腰の違和感で今季初めて欠場した。満身創痍(そうい)のチームで、今宮が欠かせない存在になっている。持ち前の守備力だけでなく、チームトップの打率3割1分4厘、6本塁打とバットでも貢献。今宮自身も疲労を抱え、試合前の打撃練習では強振せず右打ちに徹する日を作るなどし、コンディション維持に努める。試合に出続けようと、強いリーダシップで臨んでいる。

平成最初はダイエーだった89年の開幕戦で日本ハムに敗れていた。平成最後の試合で同じ相手に粘り勝ちし、首位キープで元号をまたぐ。工藤監督は「けが人が出ている中で、力を合わせてよく戦ってくれている。ぼくらにとっては、4月が終わって5月というところ。次の試合をしっかり勝てるようにしたい」と令和元年王者へ向けて気を引き締めた。【山本大地】