矢野監督、巨人戦鍵は近本「相手の嫌な状況作って」

阪神近本光司(2019年5月6日撮影)

巨人が坂本勇なら、阪神は黄金ルーキーがいる。矢野監督から巨人戦のキーマンに挙げられたのは、ドラフト1位の近本光司外野手(24)だった。

矢野監督 近本が出て、相手の嫌な状況を作ってというのが、うちの理想的な戦い。ジャイアンツが坂本とすれば、ウチは近本が機能してくれるのが面白い。

絶好調の相手主力を引き合いに出された近本は、東京へ移動する前の新大阪駅で1番打者としての役割を自覚して語った。

近本 点に絡めるプレー、塁に出るだけで相手ピッチャーは嫌がると思う。打つだけじゃなく、そういうところでチームに貢献できたらいいなと思います。

ヤクルト山田哲、中日大島と並んでリーグ最多11盗塁を誇る足でかき回すイメージは出来ていた。

相手先発は左腕高橋とエース右腕の菅野。菅野には1打席のみの対戦で1安打。高橋には前回3打数無安打ながら、左腕に対して打率3割4分3厘を誇る。

近本 しっかり来た球を、甘い球を仕留められるように、そういう集中力も大事かなと思います。

一時は打率3割4分をマークした打撃では、やや苦しみながらも12日中日戦の最終打席で12打席ぶりの安打が生まれた。チーム3番目の2割9分5厘で踏ん張るリードオフマンが、好機を演出する。【磯綾乃】