阪神木浪が菅野攻略弾「自信」先発野手全員安打完成

巨人対阪神 6回表阪神無死、右越え本塁打を放つ木浪(撮影・前田充)

<巨人8-13阪神>◇15日◇東京ドーム

阪神木浪がまた菅野からビッグアーチだ。

2点リードの6回。先頭で打席に入り、2球目。浮いたカーブをすくい上げると、美しい放物線を右翼席へと描いた。2号ソロは、先発野手全員安打を完成させる一撃となった。

木浪は「自分だけ打ててなかったので、先頭で何とか塁に出てチャンスを作りたいと思っていました」と言った。攻め手を緩めず、この回は4得点。菅野を10失点KOに追い込んだ。

ハイレベルな戦いで、堂々と渡り合う。まさに1カ月前の再現だった。4月19日。甲子園で菅野と初対戦した7回2死一、三塁、右翼ポール際にプロ初本塁打の3ランを放ち、降板させていた。前回対戦を思い起こしながらの打席だった。「どう攻めてくるか考えながら思い切っていけた。球界を代表するエースなので狙い球を絞っていった」。菅野から同一シーズンで2本塁打は阪神初の大仕事。「ホームランを打てたことは自信になる」と胸を張った。