中日ロメロ、大人になった!?心整え7回1失点3勝

DeNA対中日 7回裏の守備を終え、ガッツポーズする中日ロメロ(撮影・鈴木みどり)

<DeNA2-3中日>◇16日◇横浜

もうグラブは投げつけません!中日新助っ人左腕のエンニー・ロメロ投手(28)が敵地DeNA戦で今季3勝目を手にした。

最速156キロを計測し、7回を3安打2四球1失点に抑え込んだ。6回1番神里に許したソロのみにとどめ、4月10日巨人戦以来の白星をゲット。「何が起こっても落ち着いて投げようと思っていた」と満足感を漂わせた。

この2試合は反省を生かし、登板間のブルペンでも低めの制球を意識。さらに際立ったのは精神面での落ち着きだ。2日巨人戦では被弾直後にグラブをたたきけて周囲を驚かせたが、この日は「(マウンドの)後ろを歩いたりして」と心をコントロールした。

4月下旬に婚約者マリエレス・ゲレーロさん、実兄エルネスト・ロペスさん、友人のペドロ・マルチネスさんが来日。兄の得意料理「エンドウ豆と豚肉の煮物」を頬張り、全身にエネルギーをため込んでいた。3勝目のウイニングボールは生観戦していた婚約者に贈る予定。「日にちと球場と相手チームと…愛を込めたメッセージを書いて渡したい」。最後だけ情熱的なスタイルを復活させ、満面の笑みで横浜スタジアムを後にした。【佐井陽介】