21日のロッテ戦に先発するオリックス松葉貴大投手が、引退を表明した巨人上原に恩返し投球を誓った。

大体大の先輩で、プロ入り当初から「目標」に掲げていた。引退発表を受け、「ショックでした。今年の目標の1つに、交流戦で投げ合いたい気持ちがあった。同じ舞台で成長した姿を目の前で見せたいと思っていた。雲の上の存在でしたし、一緒に野球をさせていただいたことに感謝の気持ちを伝えたい」と言葉をつないだ。

15、16年オフには志願して一緒に自主トレを行った。「年を重ねるごとに『成長している』と言っていただけたことは、すごくうれしかった。それが自分の自信にもなっていた」。今季は開幕ローテ入りしたが、3連敗で降格。くしくも1カ月ぶりの1軍登板が先輩の引退翌日に回ってきた。「僕が明日しっかり勝てば、そのニュースが上原さんにも届くチャンスになると思う。恩返しも含めて、自分のためにもしっかりやりたい」。大先輩に感謝の1勝を届ける。【古財稜明】