阪神近本ピンチ救った!大飛球好捕&3安打で貢献

6回表ヤクルト2死一、二塁、村上の打球を好捕する阪神近本(撮影・渦原淳)

<阪神1-0ヤクルト>◇23日◇甲子園

阪神近本が連日のビッグプレーでピンチを救った。

6回2死一、二塁で村上の左中間への大飛球を全力で背走し、フェンス前で腕を伸ばしてつかんだ。抜ければ2失点。一塁ベンチから最も遠い左中間最深部から駆け足で帰ってくると、手荒い祝福が待っていた。

前日は好返球で失点を防いでいた俊足中堅手。「風や打球の質を考えながらイメージしてポジショニングをとれていたのがよかった」。準備がものを言った納得のプレーだった。

バットも5月2日以来、4度目の3安打。初回と6回の内野安打はともに滞空時間の長いバウンドをたたきつけて一塁セーフ。「自分は当てにいく打者じゃない。当てにいっていたら、ああいう打球は出ない。しっかり振ろうと思っています」。強振することで内野が下がり、高いバウンドも生まれる。決して本調子でなくとも打率2割8分9厘まで上げてきた。これも近本の強みだ。【柏原誠】