阪神マルテ弾に中谷も続き5号「しっかり打ちたい」

DeNA対阪神 2回表阪神無死三塁、マルテは左越え2点本塁打を放つ(撮影・加藤哉)

<DeNA0-7阪神>◇26日◇横浜

阪神は近本弾に加え、マルテと中谷の連弾で、苦手左腕をノックアウトした。

1点リードの2回だ。先頭梅野の三塁打で無死三塁。続くマルテは、浜口の1ストライクからの124キロ低めのチェンジアップにスイング動作をためて、ためて振り抜いた。「感触も良く、チームのために打てて良かった」。助っ人砲らしい低弾道で、4号2ランを左翼席に突き刺した。試合前に先発ガルシアと互いの活躍を誓い合っただけに「2人ともいい仕事ができて良かった。彼に勝ちが付いて良かった」と喜びは倍だった。

猛攻は止まらない。続く7番中谷は、カウント1-1からの142キロ高めの直球を迷い無く強振。高く弧を描いた打球は、興奮冷めやらぬ左翼席中段に飛び込む5号ソロ。「昨日(25日)ダメだったけど使ってもらった。しっかり打ちたいと思った。1本出て良かった」。福留の休養で与えられたチャンスを一振りでものにした。この回一挙4得点で浜口をプロ最短KOで引きずり下ろした。

DeNA浜口とはルーキーの17年から10試合(先発9試合)で対戦し、浜口の5勝1敗。阪神が黒星をつけたのは18年8月11日(横浜)のみで、今年も4月10日(甲子園)に1安打完封負けを喫していた。

矢野監督は一塁手も争う2人の連弾に「欲を言えば、あの後の打席やね、2人とも。チームにとっても相手に与えるダメージも大きいし、結果的に浜口をノックアウトできたのはすごく大きなホームランだけど」と、さらに高いレベルでの競争を求めた。

打線は、5回にも大山のチームトップとなる8号ソロを含む4本塁打など11安打を浴びせ快勝。連続1桁安打を8試合でストップさせた。苦手をたたき、チームの勢いはさらに加速する。【奥田隼人】