<オリックス3-1ソフトバンク>◇28日◇京セラドーム大阪
力投がようやく報われた。オリックス山本由伸投手(20)が7回6安打無失点の快投で、今季3勝目を挙げた。
ソフトバンク戦では今季2度対戦し、計17回を無失点に抑えたが、打線の援護がなく未勝利だった。鷹相手にプロ初白星で、今季の本拠地初勝利となった。「うれしいです。ピンチもたくさんあったんですけど、粘り強く投げることができてよかった」と喜んだ。
前回先発した16日のロッテ戦後に疲労の蓄積を考慮され、出場選手登録を抹消。リフレッシュ期間を経てマウンドに帰ってきた。安定感抜群の投球を続ける右腕は、大切にしている言葉がある。「良い時こそ謙虚に。悪い時ほど明るく」。中継ぎ右腕の比嘉から伝授された。「比嘉さんはいつも変わらない。もちろん悔しさはあると思うんですけど、打たれてもカリカリしてなくて」。山本が1年目のことだ。比嘉は結果を出しても1軍に上がれなかった。それでも不満を言うことなく、黙々と取り組んでいた。「比嘉さん、何でいつも変わらないんですか?」と思わず聞いた。その答えが「良い時こそ-」だった。「その言葉を聞いて納得しました。本当に尊敬していますね」と山本は言う。
この日もソフトバンクに得点を許さなかった。これで24回連続無失点。登板時では最多となる3点の援護ももらい、勝利にたどりついた。「先に点を取ってもらって、気持ちも楽になりました。これからもっともっと点をとってくれると思うので、自分も頑張っていきます」。今季8試合に先発し、3勝ながら、防御率1・38は千賀を抜き、リーグ1位に浮上。6連戦の初戦を託された20歳の右腕がチームを勢いづけた。【古財稜明】