新潟宮沢直人はけがの影響なし 好調打撃でV導く

フリー打撃で安打性の当たりを放つ宮沢直人(撮影・山岸章利)

ルートインBCリーグの東地区首位を走る新潟は31日の栃木戦(栃木・小山市小山運動公園野球場)から3連戦を行う。15年前期以来の優勝に近づくためにも、ケガから復帰後、19試合で打率3割6分7厘と好調を維持する宮沢直人捕手(25)の打撃に期待がかかる。

   ◇   ◇   ◇

宮沢はチーム練習のフリー打撃で打席に立つと、左右に打ち分けるように安打性の当たりを連発した。練習から対戦相手の投手をイメージするなど「いい準備をして、しっかりと振れている」と波に乗れている要因を話す。

3月のオープン戦で、左手小指を骨折。2日の福島戦からスタメンに復帰し、規定打席には不足しているものの、3割を超える好打率を残す。左手の握力は万全には戻っていないとしつつ「バットに当たったときにも、違和感などは感じない」と言う。

復帰後、最も感じているのは精神面の変化だ。試合に出れない時間を乗り越えたことで「気持ちが強くなっている」と実感する。技術的にも、ベンチから戦況を見つめる中で、相手打者の弱点や味方投手の長所を見極めるなど「ケガをしたことで成長につながっている部分もある」と打ち明ける。

現在は、捕球に不安があるため、本職の捕手ではなく、主に左翼手で出場が続くが「複数のポジションを守れることはチームへの貢献につながる」と前を向く。

チームは、26日に栃木に敗れ「6」としていた前期優勝マジックが消滅した。31日のビジターの後は、栃木(1日・柏崎市佐藤池野球場)、現在2位で3ゲーム差の群馬(2日・HARD OFF ECOスタジアム新潟)を迎える。「この3連戦が非常に大切。一戦一戦をしっかり勝ちたい」と宮沢。残り7試合。優勝を掴むため、負けられない戦いに臨む。【山岸章利】

◆宮沢直人(みやざわ・なおと)1993年(平5)6月7日生まれ、横浜市出身。東中田小1年時から野球を始める。中田中-藤沢西高-日体大。大学時代は、社会人野球クラブチーム「千葉熱血メイキング」に所属する。強肩が持ち味で、16年新潟に入団。現在は副主将を務める。趣味はサッカー観戦。175センチ、75キロ。右投げ右打ち。背番号6。