プロ注目のJR東日本・太田、都市対抗出場導く1勝

JR東日本対明治安田生命 力投するJR東日本の太田(撮影・佐藤勝亮)

<第90回都市対抗野球大会東京地区予選:JR東日本4-3明治安田生命>◇第3代表決定戦◇5日◇神宮

JR東日本が代表決定戦を制した。先発伊藤将司投手(22)が3回、連打で3点の先制を許すも、代わった太田龍投手(20)が追加点を許さず、流れを呼び戻した。

直後の4回、渡辺和哉捕手(24)の2ランで1点差とし、5回に3本の安打などで逆転に成功。最後は西田光汰投手(20)が締めた。

プロ注目で最速151キロ右腕・太田は3回2/3を投げて、2安打1四球の無失点で勝利投手となった。3回2死一、三塁で登板。最初の打者には四球を与えるも「ゾーンにしっかりと狙って投げられたので次の打者で打ち取ろうと思っていた」と次打者を遊ゴロに打ち取った。

190センチの長身から投げ下ろす最速151キロの直球と、スライダー、カーブを駆使して5つの空振り三振を奪った。「今日は先発じゃないと分かっていたから、いつでもいける準備をした。最初から真っすぐが良かったので、変化球よりもストレートでカウントを取る投球を心がけた」と振り返った。

偶然にも、JR東日本の先輩であるオリックス田嶋がDeNA打線を無失点に封じる好投で、ケガから復帰後初勝利を飾った。太田は「自分が投げて勝ったことが素直にうれしい。本戦は大事な試合なので(田嶋)先輩のように試合をしっかりつくりたい」と意気込んだ。