巨人岡本が3戦連続打点、漆黒バットで暗黒抜けた

巨人対ロッテ 5回裏巨人2死二塁、大城の左適時打で生還した岡本は笑顔でナインとハイタッチ(撮影・浅見桂子)

<日本生命セ・パ交流戦:巨人4-3ロッテ>◇7日◇東京ドーム

漆黒の主砲が定位置に返り咲いた。4戦ぶりに4番に復帰した巨人岡本和真内野手が試合を決めた。同点の5回2死二塁、ロッテ二木を外角に逃げるフォークに捉えた。初球打ちの左前決勝打に「前の打席、チャンスで凡退したのでなんとかしたかった」。二塁上で右拳を高々と突き上げた。

交流戦開幕の楽天戦は6番に打順を落とし、前夜は5番だった。「変えることも大事だし、変えないことも大事。その見極めだと思う」。打開策としてバットの素材を、これまでのハードメープルから、やや柔らかいホワイトアッシュに変えた。先代の背番号25村田(現2軍コーチ)をまねるように黒塗り。「硬さもそうですが、気分的な部分もあります」と話した。

寝室では暗闇でタブレットを光らせ、昨季の打撃フォームの映像を見返した。暗黒を抜け出し4戦連続マルチ安打と3戦連続打点で、若き主砲に躍動感がよみがえった。【為田聡史】