オリックス・ロメロ2打席連発 山岡との約束果たす

ヤクルト対オリックス 3回表オリックス1死一、三塁、ロメロは2打席連続となる左越え3点本塁打を放つ(撮影・足立雅史)

<日本生命セ・パ交流戦:ヤクルト4-5オリックス>◇8日◇神宮

オリックスの主砲ステフェン・ロメロ外野手(30)が2打席連続本塁打を放ち、全5打点の活躍でチームを今季2度目の3連勝に導いた。

どちらも完璧な一撃だった。まず1回2死一塁で、ヤクルト先発ブキャナンからバックスクリーン左へ先制5号2ラン。2回にいったん逆転されたが、3回1死一、三塁のチャンスに再びこの男がブキャナンをとらえた。今度は左翼席中段へ逆転の6号3ランを運び、ヤクルトファンを沈黙させた。ロメロは「2打席目は三塁に走者がいたのでより気持ちが盛り上がったよ」と胸を張った。個人で1試合5打点は今季チーム最多。まさに主砲の働きだった。

先発山岡との“約束”も果たした。助っ人は笑顔でいう。「山岡は登板前にいつも“ホームランを1、2本打って”と言ってくるんだ。今日はそれが達成できてよかったよ」。来日4度目の2打席連発で、若き右腕の願いを実現した。

今季は4月半ばに右内腹斜筋損傷で出場選手登録を外れ、約1カ月戦列を離れた。復帰してから打席数を増やし、徐々に調子を上げてきた。西村監督も「クリーンアップが打てば盛り上がるからね」とニッコリ。3連勝で借金も1桁9に。助っ人とともにチームも上昇気流に乗る。【高垣誠】