東農大北海道1年生エース林が“全国1勝”狙う

初戦に向け意気込む東農大北海道の選手たち。後列右端が林(撮影・永野高輔)

第68回全日本大学野球選手権(東京・神宮ほか)が10日、開幕する。2年ぶり出場の東農大北海道(北海道学生)は、神宮第3試合で近大工学部(広島6大学)と対戦。今春デビューしリーグ3勝0敗、防御率0・31と安定感を誇る1年生右腕、林虹太投手(佐久長聖)を軸に、6年ぶりの大学選手権1勝を目指す。

一躍主戦に成長したルーキーが自身初の“全国1勝”を狙う。佐久長聖エースとして出場した昨夏甲子園では、初戦の旭川大高戦に先発も6回3失点降板。チームは延長14回タイブレークで勝ったが、自身の白星にはならなかった。2回戦高岡商戦も先発し、3回3失点降板。初の全国は満足いく投球ができず「大学初の全国舞台で、甲子園での苦い思い出を振り払いたい」と意気込んだ。

今大会には長野・佐久岩村田小時代からのチームメートで、昨夏まで佐久長聖でバッテリーを組んだ上武大(関甲新)小山忍捕手(1年)がメンバー入り。準決勝まで勝ち上がれば対戦の可能性がある。「お互いに、ひとつでも多く勝てたら」。目の前の1戦に集中し、友との対決を実現させる。【永野高輔】