矢野監督が福留の1軍復帰明言 11日ソフト戦から

4回裏阪神1死、福留孝介は左越え二塁打を放つ(撮影・奥田泰也)

<ウエスタン・リーグ:阪神1-6広島>◇9日◇淡路

右ふくらはぎの筋挫傷で2軍調整していた阪神福留孝介外野手(42)が11日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)から1軍復帰する。

9日のウエスタン・リーグ広島戦(淡路)に「5番左翼」で先発し、2打席目に左翼線二塁打。解禁した外野守備でも3度の守備機会を難なくこなし、矢野監督が「もう(1軍に)上げる。オレの中では」と明言した。

8日の同広島戦で実戦復帰。この日は4回1死で薮田に1ボール2ストライクと追い込まれながら、外角低めツーシームを巧みに左翼線へ運んだ。二塁走者として暴投で三塁に進塁。守備に問題もなく、福留は「自分ができることはやれた。一応、最低限の準備はできたんじゃないかな」と納得していた。

練習中には育成1年目の片山にスイング軌道などをアドバイス。ドラフト2位小幡のティー打撃では自らボールを上げて言葉を送る場面もあった。「若い選手の話を聞ける、いい機会だったからね」。2軍調整期間を一瞬も無駄にせず、最短10日間の出場選手登録抹消で11日に再登録予定。原口のサヨナラ打でムード最高潮の虎に、頼れる精神的支柱まで帰ってくる。【佐井陽介】