阪神植田「うれしいと恥ずかしい」びっくりプロ1号

ソフトバンク対阪神 8回表阪神1死二塁、植田海は右越えに2点本塁打を放つ(撮影・梅根麻紀)

<ソフトバンク2-8阪神>◇12日◇ヤフオクドーム

阪神植田海内野手がプロ1号となるダメ押し2ランを放った。

2点リードの7回に北條の代走で出場すると、チーム5点目のホームイン。そのまま遊撃に就き、8回1死二塁で元同僚の松田遼の143キロ真っすぐを右越えにかっ飛ばした。「打球は見ていなかった。周りとコーチャーが喜んでいるので分かりました」。

俊足を生かすため、2年目の16年に両打ちに転向した。プロで築いた左打ちで、通算275打席目。175センチ、68キロと決して大きくない体から、広いヤフオクドームのテラス席ではなく、スタンドまで運んだ。

ソフトバンクを力で突き放す快勝の中、矢野監督も「プロ入り初ホームランっていうプレミアムなことも起きた。バッティング練習でもあんなの見たことない」と驚くばかり。昨年9月5日の広島戦では、通算216打席目でプロ初打点をマーク。今年も「初」を刻んだ走りのスペシャリストは「なかなかないのでうれしい気持ちと恥ずかしい気持ちです。(記念球は)戻ってきました」と首をすくめて照れ笑いした。